2014年3月11日 (仮訳)中国南部産のテングタケ属マツカサモドキ節の新種 Deng, W-Q. et al., 2013. A new species of Amanita section Lepidella from South China. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-013-0906-6 [Accessed March 10, 2014]. 【R3-00490】2014/03/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国広東省で発見されたテングタケ属菌を、Amanita macrocarpaとして新種記載した。 本種は帯褐橙色~淡褐色の傘を持ち、傘表面に無数のピラミッド形の疣を持ち、襞は帯黄色であった。 形態およびLSUおよびITSに基づく分子系統解析で、本種は他のマツカサモドキ節の種と明瞭に区別された。 中国広東省広州市白雲区白雲山 (新種) Amanita macrocarpa W. Q. Deng, T.H. Li & Zhu L. Yang 語源…大きな子実体の 【よく似た種との区別】 Amanita rhoadsii 同じマツカサモドキ節に含まれる LSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり子実体が白色 本種と異なり肉に変色性を持たない 本種より担子胞子がずっと長い 本種より担子胞子のQ値が大きい LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita japonica(ハイイロオニタケ) 同じマツカサモドキ節に含まれる アジアに分布する ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が淡橙色~淡褐色ではなく淡い黄褐色を帯びた灰色~暗灰色 本種より担子胞子が長い ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita oberwinkerana 同じマツカサモドキ節に含まれる ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で近縁 ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita virgineoides(シロオニタケ) 同じマツカサモドキ節に含まれる ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり子実体が白色 本種と異なり肉に変色性がない 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子のQ値が小さい ITSおよびLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita gracilior 同じマツカサモドキ節に含まれる 本種と異なり中国ではなくヨーロッパに分布する 本種と異なりシイ属ではなくコナラ属およびマツ属の樹木と関係を持つ 本種と異なり初夏ではなく秋に子実体が発生する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり襞が淡黄色ではなく白色 本種と異なり柄が淡黄色~淡橙色ではなく白色 本種より担子胞子が長い Amanita miculifera(ハイイロテングタケ) 同じマツカサモドキ節に含まれる アジアに分布する 本種と異なり傘が淡橙色~淡褐色ではなく灰色 本種と異なり襞が淡黄色ではなく白色 本種と異なり柄が淡黄色~淡橙色ではなく灰色 本種より担子胞子のサイズが大きい Amanita hongoi(シロオニタケモドキ) 同じマツカサモドキ節に含まれる アジアに分布する 子実体の色が類似している 傘表面にピラミッド形の疣を持つ 本種と異なり中国ではなく日本に分布する 本種と異なり襞が淡黄色ではなく白色~クリーム色 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく球形~広楕円形 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なりクランプを欠く Amanita perpasta(オニテングタケ) 同じマツカサモドキ節に含まれる アジアに分布する 傘表面にピラミッド形の疣を持つ 本種と異なり傘が淡橙色~淡褐色ではなく類白色~淡クリーム色または淡褐色 本種と異なり襞が淡黄色ではなくクリーム白色 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく球形~類球形 本種と異なりクランプを欠く Amanita timida 同じマツカサモドキ節に含まれる アジアに分布する 傘表面にピラミッド形の疣を持つ 本種と異なり傘が淡橙色~淡褐色ではなく淡桃色~肉色 本種と異なり襞が淡黄色ではなく初め白色、のちにクリーム色で傷つくと非常に緩やかに帯桃色に変色する 本種と異なり柄の基部がしばしば松笠形になる 本種より担子胞子の幅が広い Amanita virginea 同じマツカサモドキ節に含まれる アジアに分布する 傘表面にピラミッド形の疣を持つ 本種と異なり傘が淡橙色~淡褐色ではなく白色 本種と異なり傘の疣が汚褐色~帯褐色ではなく白色 本種と異なり襞が淡黄色ではなく白色 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく類球形~広楕円形 Amanita yenii 同じマツカサモドキ節に含まれる 中国に分布する 傘表面にピラミッド形の疣を持つ 襞が帯黄色 担子胞子が楕円形 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり子実体がしばしば白色 本種と異なり傘の疣が汚褐色~帯褐色ではなく類白色 本種と異なり肉に変色性を持たない 本種と異なり臭いがはっきりとしない 本種と異なりクランプを欠く